不登校-その時、親はどう関わるか

おわりに

不登校は最近では良くある問題であって、過剰に悲観的にならないことが大切です。多くの情報を集めて事態を客観的に把握しましょう。そして、自分達だけで解決しようとせずに、広く専門家の意見を聞くことや専門の相談所などを上手に利用することをお勧めします。専門の相談所は公的なものとして、各教育委員会の教育相談所・教育センター・精神保健センター・児童相談所・子供支援センター等がありますし、民間ではNPO等で専門にやっているところもあります。また、最近では心理カウンセリングの看板を掲げている心理相談室も町で見かけるようになってきました。そして、不登校の子ども達が通うフリースクールやフリースペースでもかまいません。心療内科の病院でも取り組んでいるところもあります。

しかし、不登校の捉え方や考え方・解決方法はそれぞれ違います。親の考え方、子どもの状態を十分に考えた上で、理解し、共感出来る機関を良くお調べになって、利用してください。いずれにせよ、解決、対応方法はひとそれぞれで一般論はありません。しかし、時間と愛情をかければ必ず解決できます。また、通っていた学校には戻れなかったが他の学校には行けた事例が大変多いので、通っている学校に戻るということを絶対化しないことも大切です。人生には多様な選択肢があり、一人ひとり子ども達が幸せを掴む方法は多様であることも理解しておいてください。