不登校-その時、親はどう関わるか

まえがき

不登校という現象は現代社会においてはきわめて一般的な問題になってきています。

平成13年度の学校基本調査統計では、少子化の影響で子どもの数は減少しているにもかかわらず、義務教育で13万人、高校中退者は11万人に上っています。

不登校児童生徒の在籍学校は2万校で全体の57.6%に達しています。また、不登校状態の継続している理由として、文科省分類では「不安などの情緒的混乱が26%」「理由が明確ではなく複合的なもの26%」「無気力21%」であり、不登校の要因や背景の複合化や多様化の傾向にあります。また、文科省が行なった不登校の追跡調査でも、平成5年3月に中学校を卒業した不登校の子ども達が20歳になった時、不就労・不就学の人は全体の22.8%に達しており、最近マスコミで大きく取り上げられている「大人のひきこもり」とも容易に結びついてきます。