メールマガジン「不登校・ひきこもり・ニート教育を考えるNPO教研情報」 No.3
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「不登校・ひきこもり・ニート教育を考えるNPO教研情報」 No.3
05.10.31
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気がつけば、10月も終わりです。
10月から始まった、富山宇奈月若者自立塾も、
もうすぐ始まってから一ヶ月が過ぎようとしています。
1ステップ、=ウォームアップ&リラックス=で行う
人間関係トレーニング、生活リズムの調整、体力づくりなどの期間を経て、
2ステップ、=職場見学とショートジョブ体験=が始まっています。
塾生たちも新しい環境になれ、前向きに職場体験に取り組んでいるようです。
若者自立塾宇奈月寮の様子は教研のホームページでもご紹介しています。
http://kyoken.org/
自立塾は現在随時入塾受け入れを行っております。
また、1月から入塾希望者の予定も開始しています。
「過剰適応について考える」
「学校に来ている時は元気に楽しそうに過ごしている」
けれども帰ってくると、すごくぐったりしている。
人間関係の距離感のとり方は難しい。
周りの人との距離感、感情の共有化などが分からなくなってしまって、
周りに気を使い、意識的にも、無意識的にも、過剰に合わせようとし、
その結果、学校に行くとすごく疲れる。
眠っても、眠っても、眠い。疲れが取れない・・・。
一見元気そうに見える子どもにも、こうした症状は見られます。
過剰適応などの人間関係力の不足は、体験不足から来るものでもあります。
また、不登校やひきこもりの状態が長期化し、人間関係から引いた期間が
長期化すると、いざ、人間関係の中に入っていく時に、さらに感覚が
ズレていることがあります。
無意識に自分のテンションを上げ、周りを笑わせようとして、
いたずらしてみたり、苦手なこの前だとやたらに笑顔になったり、
自分を大きく見せようとして過剰に大きな声で自慢話を始めたり。
本人自身が自覚しないまま、自分像を作っていって、疲れてしまう。
相手から理解をされず、距離を置かれてしまう。
そして、過剰適応は、社会に出て、継続して活動していくためには、
ある程度は、克服していかなければいけない問題です。
こうした感覚を取り戻さずに、同世代交流をしようとすると、
また過剰に適応をし、疲れ、また動けなくなるということがあります。
こうした距離感や、感情の共有化などの人間関係力を育てるためには
経験体験が必要になります。
本人の気持ちをケアできる、共感体験などをもてる環境を提供する
長期宿泊体験などを通じて、疲れたところから過剰適応をしている自分自身を
学び、共感体験から相手との距離感、人間関係のとり方などを学ぶ。
実際、こうした宿泊体験に参加した子どもたちの成長による変化は、
目を見張るものがある。
過剰適応の状態から脱するためには、こうした体験が一番の自信となり、
こうした体験からくる自信は、社会への大きな一歩を踏み出すために
大変重要なものである。
☆NPO教研情報☆
○富山宇奈月若者自立塾 (厚生労働省委託事業)
自然豊かな宇奈月温泉で生活、就労体験を共にしながら、
人間関係づくり、就労に必要な資格・ノウハウを学んで行く。
若者自立塾体験を通して、自分なりの働き方を考え、就労をめざします。
国際交流体験有り、寮は温泉付。
暖かい宇奈月の人々に支えられ、現在、就労体験実施中です。
※ 基本的に3ヶ月間のプログラムです。随時入塾できます。
(定員20名)
Boys & Girls! Be ambitious!
「少年、少女よ!大志を抱け!」応援します、それぞれの生き方!
教研では、子ども達が興味を持って進んでいけるような
新たな体験・経験の場の提供に向けて動き出しています。
今後の自分の生き方の力になるような、人生の学びの場を
どんどん広げていくつもりです。
○コモンルーム(Common Room)
近年、教研が行ってきた文部科学省からの委託研究や、
横浜市教育委員会との共同研究の中で“新しいタイプの不登校”
の姿が見えてきました。
これまでの不安が強い、心因性の不登校の子どもたちへの対応は
30年以上の経験実績や 研究の中でかなりの部分が解明でき、
対応策などが見えてきました。
しかし、長期化が懸念される、新しい、情緒的には安定でも不安定でもない、
そのまま状態が固定し、安定してしまっている、“新しいタイプの不登校”は、
親や現社会との価値観のズレから大きく起こってきている問題と考えられ、
彼らへの対応のためには従来のクラスに新しい要素を加えた新たな居場所作りが
必要になってきました。
そこで、新たに教研のクラスをCommon Room(コモンルーム)という
多様化した価値観に対応し、子どもの気持ちや思いをさらに重視した居場所を
作ることになりました。
・同世代の小集団の中へケースワーカーを介して、
徐々にコミュニケーションをとっていきましょう。
それによって少しずつ不信感や不安感、他人に接することへの緊張感が
取り除かれていけば自分に対する自信も出てきます。
・体を動かしたり、旅行に参加したりしながら生活リズム、体調を整え、
社会参加への準備をしていきます。
・それぞれのペースで次のステップとなる社会参加に向けた学習をします。
9月になってから、コモンルームで一緒に過ごす仲間が少し増えました。
仲間が増えると、楽しさも倍になる気がします。コモンルームは
みんなの居場所。新しく参加してくれている子にとっても、
大事な自分の居場所になってくれればと思っています。
○富山県宇奈月温泉会場: 11月初旬、1月初旬、4月初旬、7月初旬、年4回、
一回12泊13日程度、費用15万円程度(交通費別)
教育研究所「宇奈月寮」又はフィール宇奈月ホテルを会場にして、
様々な人間関係改善トレーニングを行う。カウンセリングを基本にし、
運動療法・音楽療法・心理療法・レクリエーション療法などを行う。
人間関係の改善を行うと同時に生理リズムの改善も行う。生活リズムの改善を行う。
○韓国会場、時期は不定期だが年3回、実施予定、一回6泊7日、12万円程度
日韓友好事業、ソウル市東南病院(呂(ヨ・)寅(イン)仲(ジュン)院長)
2005年7月に第一回韓国キャンプが開催され、呂寅仲精神科医師が開発した
人間関係改善プログラムを実施、大きな成果があがった。
韓国式太極拳・リズム太鼓・韓国式太鼓・ゲーム開発会社視察
・川遊び・サッカー・韓国の子ども達の遊び体験など
○タイ・バンコク市留学プラン
タイのバンコク市にある日・タイランゲージセンターの寮で生活し、
タイ語日常会話のコース学び、異文化交流を行う。
現地日本人スタッフが世話をする。メールカウンセリングによって、
日本からカウンセラーが随時アドバイスも行う。
本人の希望により寮、ホームスティでの生活をする。
※カナダパイロット・プランも10月11日〜22日までバンクーバーを中心に
行われました。詳しくは次回報告します。
参加を希望する方、興味のある方は教育研究所までご連絡ください。
※ コモンルームはアンビシャスプラン(様々な宿泊体験、海外留学)
と連携しています。
準備期間のケースワークの場として、終了後のケアの場として、
参加することもできます。
詳しくは http://kyoken.org/ または、お問い合わせ下さい。
主催/問い合わせ:NPO(特定非営利活動)法人教育研究所
〒233-0013 横浜市港南区丸山台2-26-20
TEL 045-848-3761 FAX045-848-3742
URL: http://kyoken.org/ E-mail:contact@kyoken.org
○2005年 NPO法人教育研究所 講演会
「ひきこもり・ニートにさせない子育て」
日 程:平成17年11月12日(土)
場 所:ゆめおおおかオフィスタワー内ウィリング横浜901号室
(京浜急行上大岡駅、横浜市営地下鉄上大岡駅徒歩1分)
http://www.yokohamashakyo.jp/willing/s-14-1-1.html#map
講 師:牟田 武生(教育コンサルタント/NPO法人教育研究所理事長)
今日の不登校の傾向として、長期化し、家庭の中で安定した状態像を
保つ状態像を持つ子供が増えています。
「見守りましょう、待ちましょう」という対応が
現在カウンセリングの主流であり、カウンセラーの助言をもとに
「見守り、待っていたら、状態は安定したが、
そのままずるずる長期化してしまった。」
そういう話をよく聞きます。
見守ることも、待つことも大切です。
それが本人の状態にあった対応ならば。
ひきこもっている間、状態は常に変化していて、
それに合わせて対応も考えて行かなければなりません。
状態に合わせた対応をするためには、子どもの状態を深く
理解しておく必要があります。
当研究所では6月から厚生労働省委託事業若者自立塾を
富山宇奈月ではじめ、ニートの若者の就労支援を始めました。
そこでは、ひきこもり・ニートの若者が社会に適応するために、
越えなければならない、人間関係を含めた、それぞれの大きな壁を、
共に共同生活、就労体験をしながら克服していくプログラムを行っています。
30年を超えるひきこもりタイプの不登校の臨床を通して、理解できた
“ひきこもりやニート”の若者に心理状態をわかりやすく分析し、
その状態から抜け出すための家族関係のあり方と
ひきこもり・ニートにさせない子育てのあり方について
皆さんと一緒に考えていきます。
受け付け開始:13時
第一部 講 演:13時30分〜14時20分
第二部 ケースグループ相談:14時30分〜15時30分
終 了:15時30分
参加費 :無料 (倶進会の助成金で開催)
定員60名先着
初めて参加される方でも分かるような形でお話を進めていきます。
☆講演会後、ケースグループ相談(オープングループカウンセリング)
やってます☆
第二部では、講演の中で疑問に思ったことや、もっと聞いてみたいこと、
子どもの対応についての悩み事、お母さんの憂さ晴らし、
なんでも結構ですのでご自由にご参加下さい。参加は無料です。
(神奈川県フリースクール等事業費補助金で開催。)
※12月の講演会は12月3日(土)です。
主催/問い合わせ:NPO(特定非営利活動)法人教育研究所
〒233-0013 横浜市港南区丸山台2-26-20
TEL 045-848-3761 FAX045-848-3742
URL: http://kyoken.org/
グループカウンセリングのお知らせ
社会的ひきこもりの子どもを抱える親の方々のグループカウンセリング
〜ひきこもりからの自立〜
ひきこもりが長期化して、学齢年限を過ぎ、ニートになった若者と
家族を支援するためのグループカウンセリングです。ひきこもりの
心理の理解、家族関係の変化、若者自立塾への道、若者自立塾での
取り組みなど、ひきこもりニートからの自立への道筋を考えます。
※厚生労働省委託実施事業(開放型・部分参加あり、毎回参加者募集)
講 師:教育コンサルタント/NPO法人教育研究所理事長 牟田 武生
日 程:2005年9月〜3月(全7回)
時 間:各回ともpm4:00〜pm6:00(120分)
第3回:11月 5日、第4回: 12月10日
第5回: 1月21日、第6回: 2月18日
第7回: 3月11日 (毎回募集)いずれも土曜日
場 所:NPO教育研究所 定員10名(定員になり次第締め切り)
※厚生労働省委託事業、若者自立塾のフォローアップ事業の一環として開催
※参加にはNPO教研の会員になる必要があります。
2005年 NPO教育研究所 不登校理解のための勉強会
小・中・高校生の不登校を抱える親のための牟田グループカウンセリング
−その時、親はどうかかわるかー
このグループカウンセリングの目的は大きく分けて2つあります。
その1つはケースワークです。お子さんの状況をお聞きしながら
状態を整理し、今後の進路を含めた展望の手がかりを探していきます。
そしてもう一つは、参加される皆様がお互いに気持ちを共感し合い、
問題を共有化していくことで気持ちをポジティブに転化させていくことを
目的とします。短い期間ですが何かの手がかりになれば幸いです。
始まる前に参加者を募り、参加者が変わらない全3回で終了の
グループカウンセリング。
現在参加者募集中です。
講 師 教育コンサルタント・NPO教育研究所 理事長 牟田 武生
第三回:11月 5日、19日、12月10日(土曜日)午前10時半から12時まで
第四回: 2月11日、18日、 3月11日(金曜日)午前10時半から12時まで
※各回ごとそのつど終了、独立したグループになります。
場 所:NPO法人教育研究所、定員10名
費 用:3,000円(全3回分)
(内訳:自己負担分3,000円、神奈川県フリースクール等事業費補助金一人6,000円)
※グループカウンセリングなのであまり少人数では効果があがらないため、
最低催行人数を4名とさせていただきます。詳しくはお問い合わせ下さい。
主催/問い合わせ:NPO法人教育研究所
〒233−0013 横浜市港南区丸山台2−26−20
TEL:045−848−3761 FAX:045−848−3742
URL:http://kyoken.org/
○NPO教研・主なスケジュール
10月 3日(月) 宇奈月若者自立塾入寮開始
10月11〜22日 カナダ体験合宿・リバイバルツアー
10月31日(月)〜11月8日(火) 宇奈月人間関係改善トレーニング合宿
11月 5日(土) 牟田グループグループカウンセリング(不登校を学ぶ会)
牟田グループカウンセリング
(ひきこもりの子どもを抱える親のための牟田グループカウンセリング
〜子どもがネット依存になってしまい、状態が固定化してしまった親などを含むグループ)
牟田グループカウンセリング
(小・中・高校生の不登校を抱える親のための牟田グループカウンセリング)
11月6日〜8日 宇奈月温泉 親の体験ツアー
11月10日(木) 茅ヶ崎地区中学校教育研究会研修(講師:牟田)
11月11日(金) 江東区青少年セミナー研修(講師:牟田)
11月12日(土) 牟田グループカウンセリング(不登校を学ぶ会)
教研講演会「ひきこもり・ニートにさせない子育て」(上記参照)
11月17日(木) 東京都精華保育園講演(講師:牟田)
11月19日(土) 牟田グループカウンセリング(小・中・高)
財団法人倶進会 報告会(報告者:久玉)
11月20日(日) 宇都宮市青少年育成市民会議講演(講師:牟田)
11月22日(火)〜11月26日(土)
「青少年に関する日/EUセミナー日EU友好会議 IN ENGLAND(牟田)
11月26日(土) お母さんおしゃべり&ミニ図書会
11月28/29日 日・韓ひきこもりネット依存会議
☆教研サポーター募集中です☆
教研では活動をNPO法人会員となり、支持支援するサポーターと
なってくださる方を募集しています。
多くの方に教研の活動を知り、賛同頂く形で会員になって支援して
いただければと思っています。
◎会費 年会費5000円
会費納入口座:横浜銀行 上永谷支店(323) (普)1442815
※カウンセリング料の割引など会員特典等ご入会に際の
お問い合わせは、教研にご連絡下さい。
☆教研への寄付のお願い☆
NPO教育研究所は会費、寄付、様々な事業からある収益などにより、
活動を行っています。
しかし、現在、子どもたちとの関わりの中から収入を上げていくのが
難しい現状があり、その他の事業での収益を子どもたちの支援活動に
充てているという現実があります。
現体制を維持し、支援活動を継続的に行っていくためにも
ご協力よろしくお願い致します。
寄付口座: 横浜銀行 上永谷支店(普)1442822
「特定非営利活動法人 教育研究所(寄付)」
○第21回「ニート対策・若者自立塾」<1> NPO教育研究所理事長 牟田武生
‘15歳以上35歳未満の独身で、1年以上にわたり就労や就学をせず、
労働訓練を受けていない若者、すなわち「ニート」が増え続けている。
国は、今までヤングジョブスポットなど若者の就労相談にのる窓口などを作り、
様々な支援対策を行なってきた。
そして、今年度から新たな事業として共同生活をしながら就労意識を育て、
就労体験を図り、生き生きと働ける自立した若者を育てるニート対策の
切り札になる事業「若者の自立塾」を始めた。’
(続きは下記ページアドレスの、毎日インタラクティブ連載・心の世紀で)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/century/archive/news/2005/20051013org00m100060000c.html
○インターネットと若者の心理 第10回
ネットゲーム依存とひきこもり(7)
‘「分るけれど、日本にそんな施設あるのですか?」
「残念ながら、まだないよね。でも、これからの時代には必要なことだよ。
日本人は他人から自分がどう見られているか、非常に気にする民族だよね。
その分、気を使うからストレスが溜まる。それを避けるために、
現実逃避し仮想社会にのめり込む。
しかし、ネットにのめり込むと自制心がなくなり、他人の注意に
耳を傾けなくなる。そうなったらネット依存だよね。’
(続きは下記ページアドレスの、わが子の悩み.com連載で)
http://www.konayami.com/inter/in051007.html
○牟田武生氏(教育コンサルタント)
「不登校—その時、親はどう関わるか」
SSwebにて教育講演放送中(有料)
http://www.kyobun.co.jp/ssweb/ssweb.html
新刊が出ました!
「ニート・ひきこもりへの対応」 教育出版 定価1764円
著/牟田武生 NPO法人教育研究所理事長 教育コンサルタント
社会的背景を踏まえ、寄り添いながら、
社会参加へ導いていくための考えた方、方法をより具体的に、
示しています。
※教育研究所でも送料100円で販売しています。
遅くなりましたが、「不登校・ひきこもり・ニート教育を考える
NPO教研情報第3号」がやっと発行となりました。。
このメールマガジンはこちらから情報配信を行うだけではなく、
読者の方々に参加して頂き、作り上げる活発な意見交換の場となればと考えています。
皆さんのご参加、お待ちしています。
ご意見はこちらまで goiken@kyoken.org
NPO教研 田村