講演会「社会参加への誘導」

社会参加するために求められるものと自己改革

今まで、受容から指導の道のりについて、皆さんと一緒に考えて来ました。最後の話として、社会参加への誘導の話をします。

ひきこもりやニート状態の若年無業者を自立させるのは、相手が大人で、また、働くということは、1年、2年単位のことではなく、40年、50年場合によっては一生涯のことになる。言葉を変えれば、働くこと、生きることは、イコールで、その人自身の生き方でもあります。しかし、それは労働観をもった普通の人の生き方です。

若年無業者で働いた経験のない者の多くは、労働観を十分に醸成されず、「何で、自分が働けなければならないの?」という、根源的な問について疑問を持っている人もいます。

サービスを受ける消費者から幾つになっても、サービスをする生産者になれないのです。お金を貰うということは、責任感が伴い、雇う側としても、当然、仕事内容の要求も高くなります。責任感、仕事の要求に答えられない、仕事能力、正確で機敏な動き、社会的なマナーやスキル、コミュケーション能力、基礎学力、体力等、様々な能力が要求される。

雇用されても能力が伴わないと解雇され、自分が否定され、傷つくのが嫌だから、働かずに現実逃避する者もいる。そのために、必要なことは、能力UPと労働観を明確にする自己改革が必要になる。学卒者を一括採用し、社会人に育てる終身雇用の時代は終え、学校教育では労働観を醸成するカリキュラムがない。どこで、労働観を育て、社会人にするか、そのために必要なものを参加者の皆さんと一緒に考えていきます。

※この講演会は当事者の保護者や関係者の理解と支援のみではなく、ひきこもりに関連する支援者の育成と最新の研究成果と情報を提供し、共有し、当事者の自立支援を促進するための講演会です。

講師

牟田武生

  • 文部科学省「生徒指導提要」原稿執筆協力者
  • 宇奈月自立塾主宰者
  • NPO法人 教育研究所 所長

牟田光生

  • NPO法人 教育研究所 宇奈月自立塾 寮長

場所

富山県民会館 508号室

日時

平成25年3月10日(日)

スケジュール

受付開始
13時10分
講演・質疑応答
13時30分~16時00分
事例研究
16時00分~16時50分

費用

無料(富山県より補助金が出ております)

定員

20名先着

主催

富山県厚生部健康課・ひきこもり民間支援団体など人材育成支援事業費交付講演会

NPO法人 教育研究所 宇奈月自立塾

お問い合わせ

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