メールマガジン「不登校・ひきこもり・ニート教育を考えるNPO教研情報」 No.2

////////////////////////////////////
「不登校・ひきこもり・ニート教育を考えるNPO教研情報」 No.2
                      05.09.21
////////////////////////////////////

秋の気配がし始めました。
食欲の秋、スポーツの秋、読書の秋、実りの秋。
色んな意味で充実の秋としたものとしたいですね。



「不登校・ひきこもり・ニート、それぞれの社会参加の形を考える」

教育研究所は1972年から30年余りにわたって、
不登校・ひきこもりの子どもたちの社会参加の支援活動をしてきました。

この間、受け入れをする学校が増えたり、相談機関が増えたりして、
不登校の子どもに対する社会の受け入れ状況が随分変わってきました。

義務教育課程の子どもが学校に行かなくても、進級や、卒業ができ、
高校も、学校に行けなくても、様々な形で単位認定をし、
卒業に導いてくれるというところまで現れました。

確かに、今まで学歴が無かったために、
不登校の子どもの社会参加が難しかった現実がありました。
こうした子どもたちのためには、
卒業ができる、高卒資格が取れることは、
社会参加のためにも大切な支援策だと思います。

しかし、こうした支援策は現実に
いざ社会に出て行くために必要な人間関係作りの
スキルを育てる、身につける支援をしているものではありません。

実際、普通に大学を出ても就職できない現在の経済状況では、
子どもたちの社会参加がこうした支援だけでは、
どうしようもできない、状況があります。

不登校・ひきこもり・ニート。
厚労省の行った調査の中では、ニートの約6割の人たちが
不登校をなんらかの形で体験したことが分かっています。

教研では彼らの苦手な人間関係作りのトレーニングを含めた、
より具体的で魅力ある社会参加への道筋を模索し、提供していきます。

読者の皆さんからも何か、提案などがございましたら、
何でも、お寄せ下さい。

☆NPO教研情報☆

Boys & Girls! Be ambitious!
「少年、少女よ!大志を抱け!」応援します、それぞれの生き方!

教研では、子ども達が興味を持って進んでいけるような
新たな体験・経験の場の提供に向けて動き出しています。
例えば英語を学びながら、ITなど様々なことが勉強できるカナダ留学。
韓国語を学びながら、人間関係の基礎づくりができる韓国キャンプ体験など。
(メディアリンクとのタイアップ企画)
今後の自分の生き方の力になるような、人生の学びの場を
どんどん広げていくつもりです。

○コモンルーム(Common Room)
近年、教研が行ってきた文部科学省からの委託研究や、
横浜市教育委員会との共同研究の中で“新しいタイプの不登校”の姿が見えてきました。
これまでの不安が強い、心因性の不登校の子どもたちへの対応は30年以上の経験実績や
研究の中でかなりの部分が解明でき、対応策などが見えてきました。

しかし、長期化が懸念される、新しい、情緒的には安定でも不安定でもない、
そのまま状態が固定し、安定してしまっている、“新しいタイプの不登校”は、
親や現社会との価値観のズレから大きく起こってきている問題と考えられ、
彼らへの対応のためには従来のクラスに新しい要素を加えた新たな居場所作りが必要になってきました。
そこで、新たに教研のクラスをCommon Room(コモンルーム)という
多様化した価値観に対応し、子どもの気持ちや思いをさらに重視した居場所を作ることになりました。

・同世代の小集団の中へケースワーカーを介して、
徐々にコミュニケーションをとっていきましょう。
それによって少しずつ不信感や不安感、他人に接することへの緊張感が
取り除かれていけば自分に対する自信も出てきます。

・体を動かしたり、旅行に参加したりしながら生活リズム、体調を整え、
社会参加への準備をしていきます。

・それぞれのペースで次のステップとなる社会参加に向けた学習をします。

○富山県宇奈月温泉会場: 11月初旬、1月初旬、4月初旬、7月初旬、年4回、
一回12泊13日、費用15万円(交通費別)
教育研究所「宇奈月寮」又はフィール宇奈月ホテルを会場にして、
様々な人間関係改善トレーニングを行う。カウンセリングを基本にし、
運動療法・音楽療法・心理療法・レクリエーション療法などを行う。
人間関係の改善を行うと同時に生理リズムの改善も行う。生活リズムの改善を行う。

○韓国会場、時期は不定期だが年3回、実施予定、一回6泊7日、12万円程度
日韓友好事業、ソウル市東南病院(呂(ヨ・)寅(イン)仲(ジュン)院長)
『NPO川越・人・街づくりプロジェクト』共催事業

2005年7月に第一回韓国キャンプが開催され、呂寅仲精神科医師が開発した
人間関係改善プログラムを実施、大きな成果があがった。
韓国式太極拳・リズム太鼓・韓国式太鼓・ゲーム開発会社視察
・川遊び・サッカー・韓国の子ども達の遊び体験など

○中学・高校生のためのカナダ留学プラン  
※『NPO川越・人・街づくりプロジェクト』共催事業

カナダの様々な民族の人が互いの民族性や文化を尊重して暮らす、
モザイク文化は価値観の違いを尊重し、マイペースで学習できる文化でもある。
モザイク文化の代表的な町、バンクーバーで、
英会話を身につけるための文化交流やファーム体験生活などの短期生活から、
現地の中学・高校・大学・ITや建築・デザインの専門学校などへの
本格的な留学プランなどを行う。
現地の教育委員会や学校の協力のもと、現地在住の日本人指導者が
相談やケースワークを行う。
メールカウンセリングによって、日本からカウンセラーが
随時アドバイスも行う。本人の希望により寮、ホームスティでの生活をする。

※カナダ・リバイバル・プロジェクト視察ツアー開催
2005年10月11日より22日(12泊14日)
※10月28日カナダ大使館にて カナダBC州留学プラン説明会(予定)
 詳しくは教研まで contact@kyoken.org

○タイ・バンコク市留学プラン
タイのバンコク市にある日・タイランゲージセンターの寮で生活し、
タイ語日常会話のコース学び、異文化交流を行う。
現地日本人スタッフが世話をする。メールカウンセリングによって、
日本からカウンセラーが随時アドバイスも行う。
本人の希望により寮、ホームスティでの生活をする。

○『NPO川越・人・街づくりプロダクション』プラン 
元NHKソウル支局長、岸俊郎氏を中心に、
川越市・川越市民・大学・専門家など地域が協力し、
ひきこもりやニートの若者が持つ感性をマイナスに捉えず、
プラスに考え、クリエィターに育てることを目標に
大きなプロジェクトを開始した。韓国短期合宿、
カナダ短期・長期留学プランとも連動できる。

参加を希望する方、興味のある方は教育研究所までご連絡ください。

※ コモンルームはアンビシャスプラン(様々な宿泊体験、海外留学)
 と連携しています。
  準備期間のケースワークの場として、終了後のケアの場として、
 参加することもできます。

詳しくは http://kyoken.org/ または、お問い合わせ下さい。

○富山宇奈月若者自立塾 (厚生労働省委託事業)
自然豊かな宇奈月温泉で生活、就労体験を共にしながら、
人間関係づくり、就労に必要な資格・ノウハウを学んで行く。
若者自立塾体験を通して、自分なりの働き方を考え、就労をめざします。
国際交流体験有り、寮は温泉付。

※自立塾の第一期は10月から始まります。
 基本的に3ヶ月間のプログラムです。
 第一期生、若干名ですが、募集中!

主催/問い合わせ:NPO(特定非営利活動)法人教育研究所
〒233-0013 横浜市港南区丸山台2-26-20
TEL 045-848-3761 FAX045-848-3742
URL: http://kyoken.org/  E-mail:contact@kyoken.org



○2005年  NPO法人教育研究所 講演会 
「不登校を繰り返さない高校選びを考える」

日程/平成17年10月22日(土)ゆめおおおかオフィスタワー内ウィリング横浜124号室
講師/西村 公志(NPO法人教育研究所 主任ケースワーカー)

不登校の進路は多様化してきました。
高等学校も不登校に対する理解が進み、制度も柔軟化しています。
それにあわせて特色ある学校が各地にできはじめ、
不登校の子ども達にとっても通いやすいと思える学校が増えてきています。
進路の多様化によって、ある意味入りやすい学校は増えました。
サポート校などは代表的な存在です。
しかし、実際に通い始めてみたが、わずかに通っただけで
また行かれなくなるといったケースが私たちのカウンセリング現場では多く聞かれます。
不登校の再発は親にとっても子ども達にとっても非常に大きなダメージです。
不登校を繰り返さないためにいったい何が出来るのでしょうか。
不登校の子ども達にとって高校受験は動き始める大きなチャンスです。
だからこそ子どもの状態にあった進路選択を賢くするために、
今出来ることをこの機会にご一緒に考えていきましょう。

受け付け開始:13時
第一部 講 演:13時30分〜14時20分
第二部 ケースグループ相談:14時30分〜15時30分
終 了:15時30分
参加費 :無料 (倶進会の助成金で開催)
定員60名先着
初めて参加される方でも分かるような形でお話を進めていきます。
☆講演会後、ケースグループ相談(オープングループカウンセリング)やってます☆
第二部では、講演の中で疑問に思ったことや、もっと聞いてみたいこと、
子どもの対応についての悩み事、お母さんの憂さ晴らし、
なんでも結構ですのでご自由にご参加下さい。参加は無料です。
(神奈川県フリースクール等事業費補助金で開催。)

※11月の講演会は11月12日(土)です。

主催/問い合わせ:NPO(特定非営利活動)法人教育研究所
〒233-0013 横浜市港南区丸山台2-26-20
TEL 045-848-3761 FAX045-848-3742
URL: http://kyoken.org/



○第20回生き方探しの旅へ2部<4>ぼくはニート 
          教育研究所所長・牟田武生
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kokoro/century/news/20050914org00m100097000c.html

○インターネットと若者の心理 第9回
          ネットゲーム依存とひきこもり(6)
http://www.konayami.com/inter/in050902.html

○牟田武生氏(教育コンサルタント)
「不登校—その時、親はどう関わるか」
教育講演放送中(有料)
http://www.kyobun.co.jp/ssweb/ssweb.html



新刊が出ました!
「ニート・ひきこもりへの対応」
著/牟田武生 NPO法人教育研究所理事長 教育コンサルタント
社会的背景を踏まえ、寄り添いながら、
社会参加へ導いていくための考えた方、方法をより具体的に、
示しています。



遅くなりましたが、「不登校・ひきこもり・ニート教育を考える
NPO教研情報第2号」がやっと発行となりました。。
このメールマガジンはこちらから情報配信を行うだけではなく、
読者の方々に参加して頂き、作り上げる活発な意見交換の場となればと考えています。

皆さんのご参加、お待ちしています。

ご意見はこちらまで goiken@kyoken.org

NPO教研  田村