若者自立塾 (厚生労働省委託実施事業)
目的目標

相当期間、教育訓練も受けず、就労をすることもできない若者達の就労問題を考える時、悩みながらも成熟社会を享受し、現実生活を変えようとしない頑固な現代若者の心理の側面があることを認識し企画立案した。
入塾前の心理的な前提として、保護者は若者自立塾に入塾させることを希望するが、本人は拒否する可能性が高い。また、例え、入寮して来ても単なる就労体験だけで終われば、再び、不就労・不就学の生活状態の戻る可能性が高い。そこで、単に就労体験のみに終わらず、人間関係のスキルを含めた心のサポートを行う必要がある。これを充分に考慮しないで、就労に向けて「若者自立塾」の構想を描いても、この施策全体が頓挫する可能性が非常に高いと考えている。
そこで、私達は30余年にわたってひきこもりの不登校の子どもやひきこもりの青年の相談、ケースワーク、様々な支援活動を通して、多くの子ども達を学校復帰や就労につかせてきたスキルを充分に活用し、親子関係の改善をまず図り、保護者を通しての本人へのカウンセリングを行う。本人を動かし本人自身の意思による入塾への誘導を行う。また、自立し働く意識を作る家族機能にするための保護者への相談や援助支援活動を同時に行う。
入塾後は就労訓練や体験にとどまらず、この青年達が共通して持つ人間関係のスキル不足、精神的な脆さ、体力不足、生活リズムの壊れやすさなど、精神面を同時に滋養できるような信頼関係を土台にし、中国から来ている同世代の研修生との交流を含めたプログラムを共同生活の中に取り入れ、生きる力と自信を培い、自己肯定感が持て生き生き働ける若者に再教育する。
就労研修に関しては、地元、富山県宇奈月で海外勤労青年の研修や人材派遣業・ホテル経営をしている北日本タスク株式会社(代表取締役社長安藤建二)の全面的な協力のもと、就労研修・就労体験を行なっていく。また、訓練終了後、若者自立塾そのものが第二の心の故郷になり、心や身体が疲れた時に、何時でも再び尋ねて来られるような“癒し”機能のある暖かい天然温泉付き若者自立塾とする。
実施場所
富山県下新川郡宇奈月町字五千僧5509−12
元昭和電工宇奈月保養所、現在北日本タスク(株)所有をNPO法人教育研究所が借用契約する。
規模
独立家屋、土地:1986平米(約601.8坪)、建物:木造二階建て484.75平米(約146坪)
ホール、食堂兼ミーティングルーム、台所、浴室2、トイレ2、部屋数9、駐車場、管理人部屋2K
実施体制
指導者
牟田 武生
宿直等スタッフ体制
常駐専任スタッフ5名、補助スタッフ1名、カウンセラー&ケースワーカー3名、担当講師8名
安全対策
施設内に常駐する施設管理者(防火責任者)をおき、万全を期す。
定期的に防災訓練を行う。
地震・火災保険などの加入、傷害総合保険に加入(入院・通院保険金短縮特約)、自動車任意保険の加入など。
支援対象者の募集選定
募集方法
- マスコミ現在連載中のものに掲載
- 神奈川新聞社「かながわ学びの未来」
- 毎日新聞社「Mainichi INTERACTIVE」こころのページ「心の世紀」
- インターネットラジオ「SSWeb」エスエスウェブ2003年12月より講演放送
- 教育新聞社webサイト「わが子の悩みドットコム」「インターネットと若者の心理」「教育・子ども25年史」
- 各新聞社案内欄に随時掲載(これから協力要請)
- NPO法人教育研究所ホームページに掲載
- 全国規模でNPO法人教育研究所が主催する「不登校問題研修会」でパンフレットの配布
- 神奈川県県民部等広報活動(これから協力要請)
- 富山県広報、宇奈月町広報、神奈川県広報、横浜市広報(これから協力要請)
- 住友商事株式会社社内案内(これから協力要請)
- 富山県ハローワーク、ヤングジョブ(これから協力要請)
- 神奈川県ハローワーク、ヤングジョブ(これから協力要請)
- 横浜市教育委員会・岡山市教育委員会(これから協力要請)
- 横浜市青少年センター(これから協力要請)
- 全国児童館(これから協力要請)
- 観光協会・富山県各地の商工会議所・横浜市商工会議所(これから協力要請)
などで広報活動を行う。
入塾までの流れ
電話または来所相談 -> 本人及び保護者の希望で入塾面接 -> 入塾
入塾申込書
選定方法・基準
選定方法:本人及び保護者面接
選定基準:15歳以上35歳未満の若者で、相当期間、教育訓練も受けず、就労することができないもの。
しかし、以下のものは入塾を認めない
- 上記の条件を満たしているが、共同生活を送ることができない状態にあるもの
- 自傷他害の恐れのあるもの
- 性行不良のものなど
支援対象としない場合の他機関への誘導方法
- 医療が必要なものは、当研究所の協力団体である(社)青少年健康センター、(医)北の丸クリニック(医院長倉本英彦)など専門医院や専門医師を紹介する
- ひきこもり状態が強く、遠距離などの理由で当研究所では対応できないものは精神保健センター等を紹介する
- 本人が希望する職種の就労体験が出来ない場合「若者自立塾のネットワーク」を使い紹介する
訓練の実施
1人に係る訓練実施期間
訓練終了後の就労者目標は7割5分とする
入塾から訓練終了までは3ヶ月間
1st.(1、2週)
人間関係のスキル、生活リズム、体力づくり、自立の動機づけ
2nd.(3、4週)
雇用研修、職場見学、ショートジョブ体験
3rd.(5〜13週)
就労体験と免許取得
生活訓練、労働体験等のカリキュラム項目・内容
若者が自立していくために4つのステップを考える。
1st(入塾後2週間)
ねらい
若者が相当期間、教育訓練も受けず、就労をすることもできないことを考えると、個々それぞれ大きな背景や心理的な要因を抱えていることが充分に考えられ、それらを克服する。
- 人間関係の調整力を養い仲間意識を形成する。(擬似家族としての共同生活の形成「楽しい」「助け合う」生活を目標とする)
- 生活リズムを直す。(規則正しい生活習慣、三食食べ、1日一回、いい汗をかくために体力に応じた運動をする)
- 体力づくりをする。(散歩や体操などの基礎体力づくりと球技などのスポーツ活動をする)
- 「生きること」「働くこと」への動機づけをカウンセリングやグループワークによって養う。
- 地域貢献として、宇奈月温泉町の清掃ボランティアなどを通して、地域の人との一体感を持たせ、自己有用感や自己肯定感を持たせる。
- 朝晩の温泉入浴によって健康増進をはかる。(寮内に男女別温泉入浴施設あり)
- 炊事当番を調理師や栄養士の指導のもと行う。(協調性を養う。楽しく生活するために)
※本人の気持ちや考えを充分に聞き、慣れ親しむことが自然にできるように充分な配慮をする。
保護者のための宿泊研修(一泊二日)を開催し理解を深める。(保護者自由参加、自己負担、自己負担参加費1万円程度)
2ndステップ(3週、4週目)
様々な職場見学と希望するショートジョブ体験を行う。
ねらい
雇用研修や派遣事業・ホテル経営・観光開発など様々な事業を富山県で行っている北日本タスク(株)の全面的な協力のもと、講師陣や人材研修ノウハウを使い、就労意識を持たせ、就労体験を行い、生きる、働くという具体的なイメージを拡げていく。
プログラム
研修を行ないながら、最初の二日間は様々な職場見学と職場の担当者から、仕事内容の説明を聞く。その中から本人が希望する職場で二日ずつ4箇所の職場体験をしてみる。
提供できる職場
- 観光ホテル業務(客室係、清掃、フロント、配膳、調理助手、売店販売手伝いなど)
- 漁業(漁師見習い、水産物加工など)
- 農業(米づくり、野菜づくり、園芸、牧畜、果実栽培、肥料堆肥づくりの工場など)
- 観光案内所(観光案内パンフづくり、観光お土産売店の店員、営業・企画など)
- 工場労働(組み立てなどの軽作業)
- 福祉施設(ヘルパー助手など)
- ビルメンテナンス(清掃、空調管理)
- IT関連事業
- その他(活動開始後、協力団体を増やしていく)
1stステップの内容は継続して行う。(清掃や雪掻きボランテイアと体力づくりは休日の午前または午後を使い行う。また、休日を利用し、黒部渓谷探検や海・川つり、季節によって山菜取り・きのこ狩り、ハイキング、金沢市遠足、穂高方面山登りなど様々な行事を行う。
年数回中国から来られる研修生との交流や共同生活を経験し、様々な文化交流を含めた親睦体験を常時行う。
2ndステップ終了後、2ヶ月間の就労体験の職種を選んでもらう。この期間に取得できそうな免許や資格についてのジョブ・カウンセリングを行う。
3rdステップ(入塾後、2ヶ月、3ヶ月目)
2ヶ月間の職場体験
ねらい
仕事内容を理解し、働くことの楽しさ、充実感が充分に得られるような配慮も企業側にお願いする。また、就労に必要な免許・資格が取得できるような時間的な配慮もお願いする。
取得可能免許
- 小型船舶免許
- フォークリフト
- 小型特殊自動車(但し、普通自動車免許取得者)
- 危険物取り扱い主任
- 医療事務(準備)
- 秘書検定(準備)
- 高卒検(準備)
など
※活動開始後、協力団体や資格取得種類を増やしていく。
4thステップ
訓練終了後の方針決めとケースワーク
ねらい
3rdステップ最後の2週間の間に自立塾修了後の方針を決め、必要に応じてケースバイケースのケースワークを行う。
- 就労体験を通して、そのまま就労を希望するものは、協力団体の北日本タスク(株)など人材派遣会社に登録をし、就労が出来るようにする(活動開始後、協力団体を増やしていく)
- 就労相談を行い、就職活動の支援をする
- 両親または保護者との連携を図るために、今後の連絡先についての確認
- ヤングジョブ・ハローワーク・職業訓練所などの公的機関の案内と専門学校などの紹介
- 若者自立塾で得られたことについての小論文を書く(ホームページに本人や家族のプライバシーを十分配慮して掲載する)
※入塾前に全員の健康診断を行う。
※入塾直後と入塾終了後に体力測定などを行い、生活リズム・体力・気力及び心理的変化などを研究する解析の基礎データ資料の蓄積と共に、今後の対応のあり方を研究する資料とする。
特別プログラム、資格プログラムの実施内容
1日の流れ
1stステップ
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 6:00 | 起床 |
| 6:15〜7:00 | 清掃・温泉入浴 |
| 7:00〜7:30 | 朝食準備 |
| 7:30〜8:00 | 朝食 |
| 8:00〜8:15 | 朝礼 |
| 8:15〜9:00 | 朝食片付け・洗面など |
| 9:00〜12:00 | グループワーク・人間関係トレーニング |
| 12:00〜13:00 | 昼食・片付け |
| 13:00〜15:00 | 体育館や温泉プールを使っての運動療法 |
| 15:00〜15:30 | 自由時間 |
| 15:30〜16:00 | 地域清掃ボランティア |
| 16:00〜17:00 | 温泉入浴兼自由時間 |
| 17:00〜18:00 | 夕食担当は準備、それ以外の人は自由時間 |
| 18:00〜19:00 | 夕食 |
| 19:00〜19:30 | 夕食片付け、自由時間 |
| 19:30〜20:15 | 夕礼と一日を振り返る(全員) |
| 20:15〜21:00 | 自由時間 |
| 22:15 | 消灯 |
2ndステップ
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 6:00 | 起床 |
| 6:15〜7:00 | 清掃・温泉入浴 |
| 7:00〜7:30 | 朝食準備 |
| 7:30〜8:00 | 朝食 |
| 8:00〜8:15 | 朝礼 |
| 8:15〜9:00 | 朝食片付け・洗面など |
| 9:00〜12:00 | 就労研修・職場見学・各種免許試験案内など |
| 12:00〜13:00 | 昼食・片付け |
| 13:00〜17:00 | 就労研修・職場見学・各種免許試験案内など |
| 17:15〜18:15 | 地域清掃ボランティア |
| 18:15〜18:45 | 夕食準備 |
| 18:45〜19:30 | 夕食 |
| 19:30〜19:45 | 夕食片付け、自由時間 |
| 19:45〜21:00 | 夕礼と一日を振り返る(全員) |
| 21:00〜22:15 | 自由時間 |
| 22:15 | 消灯 |
3rdステップ
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 6:00 | 起床 |
| 6:15〜7:00 | 清掃・温泉入浴 |
| 7:00〜7:30 | 朝食準備 |
| 7:30〜8:00 | 朝食 |
| 8:00〜8:15 | 朝礼 |
| 8:15〜9:00 | 朝食片付け・洗面・清掃 |
| 9:00〜12:00 | 就労研修・職場研修・各種免許試験など |
| 12:00〜13:00 | 昼食・片付け |
| 13:00〜17:00 | 就労研修・職場研修・各種免許試験など |
| 17:30〜18:15 | 地域清掃ボランティア |
| 18:15〜18:45 | 夕食準備 |
| 18:45〜19:30 | 夕食 |
| 19:30〜19:45 | 夕食片付け、自由時間 |
| 19:45〜21:00 | 夕礼と一日を振り返る(全員) |
| 21:00〜22:15 | 自由時間 |
| 22:15 | 消灯 |
フォローアップなど
保護者に対する勉強会の概要
- 希望者にはカウンセリングやグループカウンセリングを行なう
- 就職情報などの提供
- 保護者のための一泊二日の宿泊研修を実施
訓練等修了後の支援の方法、フォローアップ体制
- 本人及び保護者のための電話相談
- ホームページ内に訓練終了者のための情報交換の場としての掲示板の設置
- NPO会員に加入を勧め、必要に応じたケースワークの実施
- 海外留学プランの提示(タイ:タイ語マスタープラン、カナダ:英会話マスタープランやIT技術習得留学プラン、韓国:ハングル語マスタープラン・IT技術習得留学プランなどが現在用意できる。(現地では住友商事株式会社の社会貢献事業の人的支援を受けることも可能。)
訓練における支援対象者の自己負担額
研修生(月7万円)総額21万円、低所得者(月5万円)総額15万円、資格所得実費の二分の一(上限10万円)但し、訓練終了までに取得すること
保護者の宿泊研修(参加自由)一泊三食付き1万円
情報管理
情報開示の方法
個人情報保護への具体的取り組み方針
「個人情報の保護に関する法律」を厳守し、本人のプライバシーに関するものは開示しない。
お問い合わせ
NPO(特定非営利活動)法人教育研究所
〒233-0013 神奈川県横浜市港南区丸山台2-26-20
Tel.045-848-3761(代)
Fax.045-848-3742
