インフォメーションクラブ便り61号

不登校やひきこもりの対策として自然体験を中心とした課外活動が効果的だという。環境省までもが取り組みを始めたというニュースも耳にした。確かに同世代と触れ合うことができるキャンプ活動や自然体験は貴重だ。しかし、機会を提供するだけで不登校対策というのはちょっと疑問である。ひきこもっている子ども達の場合、外に連れ出すための働きかけが難しいのだ。世間で言う不登校と私たちが知る不登校とは根本的に何かが違うのかもしれない。だとすると行政も含めた社会の視線はどこに向いているのだろうか。

教育研究所恒例 秋の登山旅行

昨年の白馬乗鞍岳2450mへの登山に続き、今年は穂高連峰にチャレンジしてきました。

紅葉の上高地を一日目に散策、二日目には新穂高ロープウェイを利用して標高を稼ぎ、そこから一気に穂高連峰の一角である「独標」(2701m)へ向かいました。

参加した子ども達の感想文から教育研究所恒例の珍道中お楽しみ下さい。

旅行記その1〜『旅記録』

ブォーン…ブブォォーンと車に乗ること約6時間…酔う。車に酔う。気持ち悪い…と思ったところで到着。ギリギリセーフって感じで車を降りてみれば山に囲まれてる!

大変だ!

大変だ!

周りが山だらけだ!

いやその前に自分が立っているところが山だ!俺は山の上にいるのだ!

なんてことをまぁ別に思うことも無く、観光地たる上高地へ!せっせか歩く。とってけ歩く。歩きながら周りを見る。

生い茂る木々

きれいな川

泳ぐ魚

森林のかほり

どれも都会じゃ味わえない。これが自然。これが自然なのか!…ん。自然?これは自然なのだろう?

木はたくさんある。水も澄んでいる。魚も鳥もいる。ついでにすんごい人に馴れた鴨もいる。都会よりは自然に近い。明らかに近い。

だけど観光地であるために作られた道。関係者とやらが使う車、車道、極めつけに何をしているのやらの工事現場。

う〜ん…。自然じゃないね。観光地だ。よくも悪くもここは観光地だぁな。ダメだなぁ。いつか真なる自然に赴いて俺色に染めてやろう。ムフ…。楽しみじゃ。

二日目…山登ったんだ。てか岩登ったんだ。山頂でおにぎり食ったんだ。卵焼きとかおいしかったよ。でもおれは山より海が好きです!木も好きです!川も好きです!湖!沼!大好きでっす!岩?…石ならすきだよ。

旅行記その2

十月二日の朝六時半に、私たちは東戸塚を旅立った。神奈川は比較的暖かかったが、曇り。途中車での道中、雨が降りそのまま長野に着き、上高地に着いてすこし歩いた時に晴れ間が見え始める。そのグッドタイミングぶりに感動しつつ、歩いた上高地はなかなかな綺麗さであった。初日は何事もなく過ぎ、ご飯はすこし量が多かったけど割と美味しくとても良かったのだが…。二日目は山登り組と温泉組(飛騨牛組みとも言う)に分かれて私は温泉組に入る。展望台で山を見たりコーヒーを飲んだりした後に、軽く付近を散策し、その後食事を取り(美味)温泉に入る。温泉は露天風呂で気持ち良かったが、ロープウェイから見えたとか見えなかったとか(いやっ、見えたらしいけど…)。その日の後半、山登り組と合流する予定っだったのだが、まず、リタイヤした二人が降りてきて、上でトラブルがあったっと言うのでそのメンツでロープウェイを降りる。トラブルとは某生徒が携帯電話を山道で落とし、それを探しに行きそのまま帰ってこなくて連絡もとれないと言うものであった。まあもちろん無事な訳だが、その携帯電話は親切な方が拾い届けくれていて、その某生徒は見つからない携帯電話を探していた、っと言う落ちまであるのだ、ずっと下にいた私には詳しくは分からないですが。そんな感じで皆心配していて、ずっと待っていて仕方ないので宿に帰ろうと車を走らせていると、某生徒発見の電話が…ホッとする一同。宿に戻り温泉後夕食。ほかにも久玉先生面白エピソードなどありますが、割愛。いろいろあった旅でした。以上。

旅行記その3

6時30分集合、今までの集合時間でも一番早いと思った。「起きられるか?」と不安になったがこういうときは不思議と目がさめるようで今回も普通に起きられた。上高地へは2台の車に分かれて向かった、牟田カーは車内が広く椅子もやわらかい。3度の休憩で昼食を調達して上高地手前駐車場に着いた、ここからは一般車は禁止でタクシーに乗り換えて向かう。7人乗りという、見つかったらヤバイ状況で行った、この辺りは教研らしい。上高地に着いた時は雨と寒い風で「この中で散策?」と思ったが昼食を取っている間に収まった、傘を忘れていったので助かった。森林浴をしながらのんびり散策、雲も切れて山の山頂も拝むことができた。空気もよくマイナスイオンをたっぷり浴びて気持ちよかった。

翌日、旅行の目的「登山」の日になった。ロープウェイを乗り継いで登山開始。大きい水溜りやぬかるみ、階段2,3段飛びのような道を進んだ。山の上で寒かったので厚着をして歩き始めたがすぐに体が温まり暑くなった、登山での服の調整は難しいと思った。最初の目標地点「穂高山荘」に着いた、少しだけ休憩したがすぐに寒くなってきた。と思ったときには出発。次の目的地点「独標」を目指して山の稜線を進んだ。常に寒い風にさらされて手袋とフードが暖かくて良かった。石ばかりの道になって足場が不安定になってきた。「独標」の手前で足が痛くなってきたので引き返すことにした。登りより降りのほうが怖かった、滑りそうになるのでゆっくりと手をつきながら降りた。「穂高山荘」の休憩所で昼食を取った、最初は持参おにぎりで済ますつもりだったけど周りが蕎麦やラーメンを食べて温かそうだったので誘惑に勝てずラーメンを食べた。とても寒かったので温かいラーメンはおいしかった。

この後旅行中最大の出来事があったが、それは参加者だけの思い出・・・。

『不登校の進路探し、親の不安と子どもの不安』 〜ストレスをためない進路選択のすすめ方〜

日程:平成15年5月31日(土)

場所:ゆめおおおかオフィスビル内ウィリング横浜501号室

講師:西村 公志

講演会予告編!

『ストレスをためないで子どもに向き合いましょう』

すっかり秋の気配が感じられる季節になってきました。この時期になると、関心事は子ども達の進路になってきます。親の方々の意識と比べると開きがあるものの、子ども達自身も進路のことが気になりだします。それまでひきこもっていた子ども達も、頭の中だけの観念的な世界から内的な葛藤に押し出される形で、少しだけ顔を出してきます。子ども達自身も「なんとかしなくちゃ」と少なからず思うからです。そこに親子の接点が生まれます。

しかし、その接点は始め、ごく小さなものです。そして親や周りが思うほどには子ども達は現実的になってはいません。ところが親としては将来のこと等を考えるとつい焦り、すぐにでも動いてほしいと願います。分かっているつもりでもつい焦ります。これは「解決したい」という方向性は同じでも、まだ、双方に気持ちや意識のズレがあるからです。このズレを修正することが「子どもを理解する」ということなのでしょう。

しかし、このズレを修正するためにはどうしても親のほうからの歩み寄りが求められます。そしてそれはなかなか不登校自体を理解し、受け入れることができない私たちにとって容易なことではありません。子どもを無理に理解しようとすると自分を抑えて受け入れることになり、親自身にストレスがかかってきます。そしてこの親のストレスが厄介です。このストレスを発信源とした発言や親の行動が事態をさらに混乱させることがあるからです。

〈ストレスについて少し考えて見ましょう。〉

人とのつながり、かかわりの中でストレスはよく生まれます。そして、自分が相手にストレスを発散しているときは気づきにくく、反対にぶつけられているとときには痛切に感じるものです。 「人の悪口を聞かされて無理やり同意を求められてストレスを感じた」などという経験はありませんか。一方的に議論をぶつけられたり、聞きたくない話を声高に聞かされたりするのもストレスになります。

このように人との関係の中で発生するストレスとは別に、自分の中で作り出すストレスもあります。自身の健康に対して不安があったり、仕事の不安を抱えていたり、自分の中であれこれ考えているうちにストレスがたまってくるというものです。

しかし、ストレスは何らかの形で発散しなくてはなりません。人に対して自分のストレスをぶつけて発散するというのはルール違反です。ストレスには「保存の法則」があるように思います。これは私の勝手な解釈なのですが、どこかにぶつければ、またそのストレスは他の誰かに別の形でぶつけられていきます。これは一種の甘えの構造です。たとえ家族の間柄といっても限度があります。また「買い物をしまくる!」なんていう人もいますが、色々な意味で健全とはいえません。

〈ストレス発散の仕方〉

さて、ご自分に当てはめて考えてみてください。どのようにストレスを発散していますか。

旅行に行く、本を読む、ゲームをする、スポーツをする、友達とお酒を飲む、好きな映画を見に行く、色々方法はあります。何らかの形で日常性を変化させて気分を変えていきます。しかし、それは自分の居場所、自分の表現方法や相手、場所を複数持っているからできることです。日常性を変化させることができる要素があるからこそ発散が可能なのです。

〈ひきこもりの子どもにとってのストレス発散〉

ところが不登校をしてひきこもっている子ども達の立場に立って考えてみてください。何か有効なストレスの発散が考えられるでしょうか。ひきこもっているわけですから、極端に考えれば、自室という単一の環境だけしか持たない状況です、はけ口も発散の方法もありません。だから彼らはなるべく自分の中にストレスがたまらないように、自衛手段として現実と向き合うことから逃避してしまうこともあります。ネットゲームやチャットの世界などに居場所を求めるのも最近の傾向です。自分自身の大部分を隠していても友達が作れるネットワールドはまさに格好の逃避の場なのです。

〈ストレスをためずに子どもに向き合おう〉

まず、私たちはこのような子ども達の背景を理解することから始めることをしなくてはなりません。社会通念や一般的倫理観、常識論、親の経験体験などを背景にした論理的説得では、子ども達と同じ土俵に乗ることはできないでしょう。この論理展開で説得しようとすると必ずといって良いくらい親の側にストレスがたまります。「なんでこんな単純な論理がわからない!」となるのです。このある意味「逆切れ」は事態をさらに混迷させてしまいます。いらいらしながら子どもに働きかけはしないこと。むしろ、「ここは一言言わなければいけない!」等とテンションが上がった時こそ、子どもから意識を離しましょう。なるべく自分自身にストレスをためない働きかけを心がけてください。(講演会に続く…)

毎月1回親の会でミニ図書館を開いています。

教育研究所にお世話になった私たち(親の方々)が持ち寄った本が300冊以上にもなっています。皆様方に利用していただければと思っています。親の会ではお母様方が集まっておしゃべり会などもしています。同じ悩みを持つ同志、愚痴を言い合ったり、話を聞いてもらったりと、自分の素のままでいられるホット一息つける場所です。おしゃべりした後、少し笑顔になって帰れる気がします。1人で悩むよりも、皆で考えた方が、いい案が浮かぶかもしれません。お待ちしています。

インフォメーション会員の方ならどなたでも貸し出しを行っています。予約の必要はありません。お気軽にお立ち寄りください(卒業生の母)

10月25日(土)・11月15日(土)・12月6日(土)

時間はいずれも10時〜12時

「ひきこもり/不登校の処方箋」がリニューアル!されました。

100ページ程度の新原稿をプラスした増補版として新たに出版されました。全国書店で販売中です。

牟田先生の講演がインターネットラジオで放送します。

11月1日スタートです。興味のある方は新潮社のホームページ「web新潮」

からマルチメディアのタブをクリック、「SSWeb」をご覧下さい。

NPO教育研究所の申請が完了しました。

9月初旬、NPO申請書類を提出しました。認可には2ヶ月程度かかる見込みです。年内には来年度の4月のスタートに向けて活動を開始する予定です。

新刊「僕達が学校に行けなかった理由」は好評発売中。

当たり前ですが、NHK「週刊こどもニュース」の池上彰さんは毎朝、NHKTVニュースで見る僕のいとこのキャスターより、上手いことが対談して見てわかりました。ずばり、ひきこもりへの対応を引き出してくれたと感謝しています。シンポジウムが書き起こされていて、書き物よりわかりやすいので、是非、お読みください。子ども達がシンポで話す言葉が腑に落ちるはずです。(牟田)

毎年恒例「総ガイド高校新入学・転編入」も04年度版が発売されました。

毎年、全国的には大変好評で、新年には在庫が少なくなります。この機会に是非お求め下さい。(教育研究所の全国調査です。)教育研究所で買えば半額です!(2000円のところ1000円)欲しい方は教育研究所まで

土曜カウンセリングを行っています

平日にカウンセリングの時間を取るのが難しいという方が、最近特に増えてきたこともあり、月に1度、土曜日にカウンセリングを行っています。月一度ということもあり、早めに予約が埋まる可能性があります。よろしくご了承ください。

日程は行事カレンダー参照。予約はお早めにして下さい。

土曜カウンセリング&グループカウンセリングのお知らせ!

教育研究所グループカウンセリングのご案内!

教育研究所に在籍している保護者の方々、教育研究所にお子さんを通わせたいと考えていらっしゃる保護者の方々が対象です。

様々な状況を抱えていらっしゃる方々とご一緒することで、色々な発見があります。難しく考えすぎていたこともあるかもしれません。また、対応のヒントが見つかるかもしれません。なによりも同じ悩みを共有することができることは大きな力になります。

ご一緒に考えながら学んでいきましょう。

行事カレンダー

10月25日(土) 教育研究所グループ・講演会
ミニ図書館
土曜カウンセリング
11月15日(土) 教育研究所グループ
ミニ図書館
土曜カウンセリング
11月15日・16日 大学入学資格検定試験
大検に関する相談も受け付けています。お気軽にお電話下さい。
12月6日(土) 教育研究所グループ・講演会
ミニ図書館
土曜カウンセリング
12月19日(金) 教育研究所2学期授業終了
1月8日(木) 教育研究所3学期始め

『教師&専門家のための不登校問題研修会』

ボランティアへのお礼

8月25日から29日に行われた、教師&専門家のための不登校問題研修会も無事に終えることができました。

6月の全国へのダイレクトメール発送から、印刷物の作成、当日の会場でのお手伝いに至るまで、子どもたちをはじめ、多くの方々にご助力いただき、本当にたすかりました。事務局一同心からお礼申し上げます。

今後ともどうぞよろしくお願いもうしあげます。